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夢知らせ [歌手Miyako]

何という事でしょう。あれほど悩んでいたのに、昨日一日で運命が変わった気がします。数カ月に亘りもがき苦しんできた事柄だって、今回の出会で、すべて消えてしまったように思えました。

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3月18日、春のお彼岸です。家の仏壇にはここ何日が沢山の好物(母や祖母、夫‥)が供えられました。その中には私の手料理も沢山あります。その理由は、勿論お彼岸だから…ですが、実は毎晩のように夢の中に母が出てくるのです。ほぼ一週間、殆ど毎晩でした。笑った母、怖い顔の母、何かを懸命に説明している母。私を覗き込んでいる怖い顔の母。懐かしいのですが、恐怖心も。

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これはきっと何かが起こる。そう思っていた私ですが、大事には至らないまま桜が咲き始めました。今年の桜は色も美しく、とても華やかに咲き始めました。家の近くの公園では、子供たちの笑顔が連日のように見かけられます。

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数日前の事です。良いお天気なので、少し遠くまで散歩に出掛けました。徒歩で片道30分程度なのですが、一部道路が狭く、車が沢山通るので休み休み辿り着いたのは、中院と言われるお寺です。正式には星野山 無量寿寺 中院 というそうです。此処は春には枝垂れ桜の名所として有名な場所です。私も今回初めてそのお庭に入りました。

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その美しさ、本当にため息が出るほど美しい姿です。暫くの時間、其処に留まり、溢れる花々にカメラを向けました。枝垂れ桜以外にもミモザアカシア、椿、レンギョウなどが春を演出していました。数十枚の写真を撮って嬉しさいっぱいでその場を後にした私は、あの喜多院まではここから直ぐだと気が付き、以前行ったことのある仙波東照宮に入り、そこから喜多院境内へと移動しました。

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川越に転居したての頃(47年前)、お正月にはだるま市が催される喜多院へしばしばお参りしました。しかし喜多院はその他にも大切な思い出の地でもあります。オリジナル曲『小江戸桜』誕生秘話があります。『小江戸桜』の中で歌われている枝垂れ桜は、主人公の淡い恋心を象徴する存在なのです。しかしこの歌を聴いた川越の方から、「枝垂れ桜は中院」と後になってお聞きし、ずっと気になっていたのです。
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2021.03.17の喜多院境内、枝垂れ桜が大きな枝を伸ばして見頃を迎えていました。ここ数年はおとづれていなかったので、お詫びを兼ねてお参りを済ませ、枝垂れ桜をカメラに収めました。その時ふと目の前の建物に人が出入りしているのを観た私、少しだけ寄ってみようと入館することに。

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履物を脱ぎ下足札をバッグにしまい建物の中を見学、すでに何組かのお客様が見えていました。三代将軍家光公誕生の間、春日局お化粧の間などを拝見いたしました。その時ふと目を転じた私、外の明るさの向こうに見えるお庭。「まさか…あれは枝垂れ桜では」と急いでお庭が良く見える場所への移動。そこには一口ではい表せない程の立派で優雅な枝垂れ桜がありました。もう言葉が出ない程の美しさ。そうだったのですね。私は建物の入り口に植わっていた枝垂れ桜しか、今まで知らなかったのです。

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最近少し卑屈になっていた私、その自分を変えたくて中院さん、そしてここ喜多院へ来た私でしたが、思いも掛けなかった枝垂れ桜の存在に、これからの希望に繋がる勇気を、頂いた気がしました。生きていなければここに来られなかった。毎日自分の死を考え卑屈になっていた私。夢の中の母が、その私を、此処まで連れて来てくれたのだと即座に思いました。
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ぼんぼちぼちぼち

見事な枝垂れ桜でやすね!
枝垂れ桜、桜の中で一番好きでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2021-03-21 17:52) 

marine

ばんぼちぼちぼちさま、ありがとうございます。本当に見事な枝垂れ桜でした。
by marine (2021-03-21 19:24) 

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