命燃やして

久しぶりの投稿になりました。川越祭りからもう2週間がたちました。久しぶりのお祭りに私も心が弾んでいました。初日の朝は家の近くの八幡様前で、山車の見物、ご近所さんと、この町の住民らしく祭りの喜びを語りました．かつてない心弾む朝。

でも私、本当は故郷東京でのお祭りを思い出していました。家のそばにあるお神酒所、大人に混じってなんとなくうろうろ、子供用の山車も曳きました。誰もがうれしそうな夏祭りでした。あれから、想像できない速さで私は子供時代から娘盛りをこえて、人の女房になり、まさかの未亡人に、１０年前になりました。

人は良く『長い人生』等と言いますが、人生って案外短いですね。夫没後の私はアッという間に、もう決して戻ることのない老境という、明日をも知れない頂で今生きています。しかし悲しい訳ではありません。老境になってこそ、人生を生きる意味がなんとなく理解できて来た気がします。

若しかしたら、ここ老境を味わうために私たちは懸命に生きてきたのかもしれません。数十年も前の親友との会話が突然、聞こえてきたり。そして印象深いのは、悲しみの絶頂だったあの別れ。夫を恨みました。何故もう少し自分の体を大切にして長生きしてくれないのかと。

面白い夫でした。先妻の子供を突然連れてきたり、おかげさまで私は半年だけ、5歳児（男の子）お母さんにならせてもらいました。夫のっ葬儀にあの子を探しましたが、会うことはできませんでした。

　

あれから10年がたち、ひと恋しさに負けるひもありますが、ほぼ一人暮らしにはなれました。あとは最後の日に微笑みで終われるように、これからも命燃やして、生きてゆきたい私です。

 

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