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青いボールペン [黄昏は麗しく]

その青いボールペンと出会ったのは買い物がてらに寄ったいつものお店。店頭には洋服、カバン等がいつも私を待っています。その日、私は何故かショーウンドーのボールペンが気になったのです。見覚えのあるパーカーもありましたが、ふと目についたのはペン先から半分ほどが青いボールペン。いつもなら、この店ではおしゃれな洋服やバッグを買い求めるのですが、その日はなぜかその青いボールペンに釘付けの私でした。


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店内には顔見知りの店員さんが二人。ペンのお値段を聴いてみると4,000円程でした。少し考えた私に、一人の店員さんが「書いてみたら」と四角い紙を差し出しました。そういえば学生時代にはこんな風にして、筆記用具をよく買ったものです。そんなことを思いながら、私は白い紙に自分の名前を書いてみたました。ボールペンの重さが心地よく感じられ、漢字もとても書きやすく、それでいてしっかり残る文字になりました。「じゃこれで…」。うきうきした気分で家に戻った私、早速ネットで調べてみると、ウオーターマンというフランスのブランドでした。


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3月以来、いろいろ考えては見るものの、足踏み状態の私でしたが、このボールぺには何かが宿っている。ふと、そんな予感がしたのです。プラチナ色とスカイカイブルー、2色のコントラストもエレガントですし、滑るように優雅なボールペンで、沢山の文字を書いてみたくなりました。


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そういえば終戦後まもなく亡くなった父は、その形見としてシェファーの万年筆を母に託し「都には土井さんお奥さんのような、立派な編集者になって欲しい」と。父の遺言通りには生きられなかった私ですが、これからは、生れ変わった私のつもりで、猪突猛進。


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おかげさまで7月になってからは、かなり休養が出来た私ですので、その甲斐があって、体にも心にもやや柔軟性が戻ってきたような気が致します。後は努力でこの1年3ヶ月の空白を埋めてゆきたいと思います。


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ランタン&ぼうろ [黄昏は麗しく]

体調不良を抜け出せないまま、お盆を迎えた私です。買い物も、今まで通りに行く気にもなれづ冷蔵庫の中にあるもので何とか暮らしています。とにかく、あのAという女性の暴力に会わないような、馬鹿らしい暮らし方をするしかないようです。いい年して子供のようにはじゃぎながら自転車で私を狙う彼女。回を増すごとに怒りより馬鹿馬鹿しい所業に唯々あきれるばかり。


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兎に角引っ越し。そんな気持ちで準備を続けていますが、なかなか転居先は見つかりません。公的な住宅募集にも応募してみましたが、ますます都内への道は遠くなってしまいます。引っ越し準備を半ばにしたままの家の中は、足の踏み場もないほど散らかり、危険です。おまけに天井からぶら下がった電球が点灯せず、今はおもちゃのようなランタンで灯を採っています。


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馬鹿馬鹿しい日々、もう丸一年も続くA子からの暴行。いくら警察へ訴えても彼女からの暴力は続きます。おまけに人の集まる場所で私がいかに悪い女性かという話を吹聴しているそうです。いづれにしても手も足もでません。自然消滅を待つばかり。彼女の一人芝居ではなく仲間の姿もちらほらと。生きた心地のない私ですが、何故が、この事件が仕事への気力をさらに増してゆくような、そんな気がする七月半ば。


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我が家のお盆は昨日から始まっているのですが、何も手につかない私はテレビで古い映画を見ています。昔見たことがある西部劇やいろいろ。映画は何もかも忘れられていいですね。先日、教室の生徒さんがお二人、ラジオで歌われました。何か新しい物語が、ここから始まるような、そんな気がしています。


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時計を見ると午前3時を少し回ったところ、お腹がすいたので、少し甘いボーロとほうじ茶で真夜中のティータイム。ぼうろは、栄太楼の黒みつ大人のぼうろ。上品でとても美味しいぼうろです。いつもは寂し暗い夜。なぜか今宵は心楽しい私です。おもちゃのようなランタンの灯、長崎の夜がふと思い出されます。


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そういえばあの夜の明かりもランタンでした。島原での一夜。遠い遠い過去のこと。23歳の花嫁と33歳の夫。夫との結婚生活に終止符を打ったのは、ボゴールの空の下。赴任先での仕事が終えるのは5年先でした。赴任後まもなく、川越に一人住んでいた母が危篤の電話。しかし戻ってみると、そう重い病ではありませんでした。人生とは何故か、思い通りにはならないものですね。





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