春は巡って来たけれど [黄昏は麗しく]
私が今暮らす街は新座の馬場団地というところです。昨年の初冬、ふと思いついて埼玉県民住宅に応募したところ、見事ヒット、早速運送屋さんを頼んだのは年年末ぎりぎりでした。そして1月6日にここ新座市の馬場団地へ。窓からの太陽が燦燦とさす此処に、私はもう有頂天に。
しかし、しかし。人生とは意外な時に意外な事が起こります。夜な夜な起こる怪奇現象。音とシルエットによるものでした。入居して間もなく、私が借りたこの部屋は、つい最近までお婆さんが暮らしていたそうです。が、少し前に亡くなったの事。公団に聞いたら、一般の不動産取引ではないので、そのことは特に知らせなかったとのこと。
確かに少しぞっとしましたが、私の祖母や母や父がいる仏壇へその旨つたえて、一緒に拝みました。それから、しばらくして、不思議な現象にも慣れ、今は怖いことは全くありません。もしお化けだとしても今は友達だと思っています。
さて、ここまでは序の口、一番困ったのは、生活費が掛かりすぎて暮らしてゆけないことが判明したのです。考えてみれば、川越では今より収入が多く、A子の暴力さえなければ、ずっと川越で暮らしたかったです。そういえば、この街には会社や大きな工場なども多いので、何とか仕事探しもしてみようと、今は思っています。まあ、何とかなるさ。そんな悠長な気持ちではないのですが、今はそうするしか、チャンスを待つしかないようです。
その様な日々にも一つだけ楽しいことが、それは散歩。家から数分も歩けば、名も知らない花がいっぱい。そして待ちに待った桜も咲きました。マンションの敷地内にも背の高い桜が咲きました。もう少し、あと少し、自分の心を鼓舞しながらも、ふと、川越の桜を思い出す私です。
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