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紫陽花の布巾 [回想]

不要不急の外出は出来ない、しかし家の中ばかりでは体力はどんどん衰えます。正座が普通になった最近の暮らし、膝を傷めないように、体重を減らそう~。そう思って散歩を続けてきたのですが…。散歩、諦めていたのですが、夕方観た都知事会見では体力を維持するための散歩は大丈夫のようでした。

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さて今日も今日とて若さを保つ散歩に出かけ私、縁起のいい西南西へ向かって歩きました。そして行き着いた場所。それは駅近くのマインというビルでした。そこにはB1に大型スーパーがありますが、エスカレターでさらに降りてB2へ行くことにした私。目的はキャットフードと日曜雑貨。

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キャットフードは本日20%引き。その後、向かいの100円ショップへ或るものを買いに立ち寄ります。其の或るものとは使い捨てタオル。実はこれマスクに使います。目的の不織布を見付て店内をブラブラしていた時、ふと見つけた綺麗な布のようなもの。近寄って見るとそれには❛ふきん❜と書いてありました。手に取ってみると白地に薄紫の紫陽花が描かれていました。

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最近は布巾などあまり使わないけれど、昔はお祭りの手ぬぐいなどを、後で半分にして布巾にして使いました。其の『ふきん』です。そして…紫陽花と言えば、それは母との思い出。母の十八番はお堀の紫陽花。着物にも紫陽花がよく描かれていました。そして紫陽花の話題のたびに、母の出生地,千代田区麹町のことを必ず私に語り出すのでした。

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母の両親は茨城県の下妻の近くの生まれで、親戚を頼って早くから上京したようで、母の父、私の祖父は上京当時は日本橋のミツワ石鹸本舗に勤めその後、九段郵便局へと転職。母も愛国女学校を卒業後にはその郵便局に勤めていたそうです。

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こうして母は幼い時から皇居のお堀を見て育ちました。「桜も行けれど…都ちゃん、私はやっぱり紫陽花がいいわ。お堀端の雨に濡れた紫陽花はそりゃあ~綺麗なのよ」。そういえば母は雨女。5月の雨の日に天国へ行ったのですから。私は、紫陽花という文字を見ただけで、やぱり母が偲ばれます。
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