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早春の風に誘われて [黄昏は麗しく]

此処で、此処で私の運命が変わるかもしれない。そんな儚い希望をもって私はYさんと会いました。85歳というその顔は、以前より張りがあり、その目元の微笑みも穏やかな母のような微笑みです。しかし、この7年間、私はこの人に頭を押さえられていたことも事実でした。次々にその時々の想いが蘇る早春の午後。


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この店は大手スーパーの中にある喫茶コーナー。Yさんとの待ち合わせは午後2時。建物の入り口を入ってすぐなので、足元から吹き抜ける風が、私には些か気になります。しかし私.自らが起こしたアクションですので、我慢することに。先週の事でした。私は隣に住むYさんの嫁とその友人、彼女たちの暴力的,かつ執拗な嫌がらせに、とても憂鬱な日々を過ごしていました。然し行動を起こすのは時期尚早という考えがあったのですが、彼女の姑さんの、Yさんに逢ってみたくなりました。その人の口からあの真実を話して欲しいと願いながら。


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その待ち合わせ場所が、足元に風がぬける大手スーパーの喫茶コーナーでした。しかしそこは日本茶が自由に飲めるサービスもあり、買い物帰りの憩いの場所として、多くのお客さんで賑わっていました。私達はYさん持参のおにぎりや、コロッケなど軽い軽食を食べながら、ぼちぼちと本題へと話を進めました。その真剣でかなりセンシティブな話は、お互いに言葉を探しながら進んでゆきました。一時間が過ぎた頃、迎えの女性が来て分かった事は、暴力をした彼女は同時に私への悪口雑言をその人にも話し続けていたという事でした。そして目の前の私が彼女の言う悪い女にも見えたり、4~5年前にYさんお店で出会った私の面差しとが一致しないと、戸惑いの色を隠せない様子でした。


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帰路、川越駅構内の成城石井で買い物を。きょうも、長崎の特産物と130gの美味しい牛肉等々を買い、オリジナル袋に詰めてもらい、私は満ち足りた気持ちで川越駅東口にある我が家へ。夕暮れの街は急ぎ足で歩く人の波、波です。風が出てきた夕暮れの街にふと佇む私。「私、本当に此処を出た方が好いのかも知れない」等と迷いの多い小春の夕暮れ。多種多様の欲望が渦巻く街中は、今の私には不似合いの場所なのかも知れません。静な,緑の濃い、人が優しい場所、何処かにありますか…。





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