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思いがけない夏休み [黄昏は麗しく]

今年の夏、私は久々の夏休みでした。教室は開講したのですが、半分以上の方がお休みを取られ、私は思いがけない夏休みを取る事に。其のおかげで家の中がかなり片付き、気持ちも解放されました。しかしどうしたことか年初からのイベントの出費が堪えたのか、それとも無駄遣いが多かったのか、暮らし向きがとても苦しくなってしまいました。

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確かにカメラにパソコンの外付けドライブ、疲労挽回の為のサブリメントの購入、案外これらが原因かもしれません。経済が膨大することは命が短くなること、そう思って生きて来ました。いいえ独り暮らしには気持ちは気儘でも収支の管理は厳重にしないと、頼れる家族はいないのですから。そんな訳で広告、イベントは暫く慎まないと。しかしもっと大きな原因は開講5年目にして初めて生徒さんが同時に5名減った事です。5年も経ったのですから仕方のない事ですが。

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急いで5名の欠員を補充したくもこれ以上の広告費も使えません。仕方ないので私の暮らし向きを30%位削りました。豆腐、納豆、卵、を中心にした和食、うどん、お蕎麦なども上手に取り入れ、お蔭で料理が嫌いでなくなりました。野菜は差し入れの手作り野菜で充分です。

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話はかわりますが、今年になって急に受講生さんの歌いたい曲の傾向が大きく変わった気がします。勉強と言うより毎日が女子会? 私もまだまだ人生勉強しないと。この75年は何だったのか。明日からは76年目です。夢や希望という抽象的な目標より、如何にその日を迎えるか、そこが一番気掛かりです。先生は80歳までは大丈夫よ!と嬉しい言葉です。川越には沢山のボーカルスクールやカラオケ教室があります。自由競争の世の中、努力すればいつかきっと私の教室の良さも理解して頂けると思うのですが。

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明日は近所の夏祭りで盆踊りがあります。お声を掛けて頂いて盆踊りの曲として小江戸桜を歌わせて頂く事に。嬉しい限りですが、浴衣も下駄も用意できない自分が恥ずかしくて悔しくて。さっきまで泣いていました。いい歳して母の写真を見て泣きました。もうすこし生活力あった筈なのに。しかし社会が高齢者を相応のお給料で雇って下さったり、高齢から起業できるそんな夢みたいな社会はまだまだですね。
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ガラスの心 [黄昏は麗しく]

昼間、友人と笑った。「今が一番幸せ」という私と彼女。確かに自由というかけがえのない宝物を私たちは持っている。しかし私とYさんの大きな違いは係累が有るか無いか、これは黄昏を往く私たちにとっては大変な問題です。

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人生100年と言うけれどこの係累が殆どいない私の心の拠り所は、今何処。さて最近長崎のおばあ様との面会を思い出し、今更ながら哀しい思い出だとつくづく思います。遠いと遠い思い出なのに、二十歳にして初めて会った父方の祖母との対面はほんの数秒でした。

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長崎市の麴屋町、googleでビューしても今はその家の面影はありません。かつては龍踊で有名なお寺の傍にその家はありました。そこに私と母が訪ねたのは、私が二十歳になった時。当時運航していた「さくら」に乗って会いに行きました。祖母の前に立って「都です…」、「…」無言の祖母。暗い表情の祖母は、迷惑そうな素振りだったように記憶しています。

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面会の後、母と私はお決まりのコースで少しだけ観光、グラバー邸で撮った写真だけが唯一の思い出。おばあ様と同居の筈の父の弟も役所の仕事で休めない、そんな理由で会えずじまい。その晩は長崎に泊まる筈だった私と母は、私の強い希望で東京までトンボ返り。九段下で新調した高価な帽子に三越で買ったこれも高価なコート。母の気遣いは長崎のおばあ様には通用しなかったようです。後に相続が起こっても代襲相続の通知は全くないまま、その後は音通不通に。

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一方、母方の祖母とは生まれた時から同居でしたが、17歳の時その祖母は胃がんで他界。73年の人生でした。今月の3日で60年近い歳月が流れています。10歳近くまで祖母の懐で眠っていた私。あの日以来あの無償の愛に出会ったことはありません。しかし後にして思えば母の愛はそれにも勝る大きな愛だったのではとふと思う事があります。昭和23年に他界した父とは殆ど記憶の無い私。母の愛は父の愛を補完した愛だった気がします。

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外見からは想像できないほど、私の心は脆いのです。その生い立ちから見れば仕方が無いのかも知れません。しかし東京の祖母、生まれた時から17歳まで一緒だった祖母、あの心を受け継いで私は今もお人よし、疑ると言う心は持ち合わせていません。それ故いつも心はキリキリ痛みます。黄昏の道を父を迎えにバス停まで走った私。音羽通の講談社のあたりに都バスの停留所はありました。銀杏並木が美しい大通り。今でも記憶に残るワンシーン。




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宇宙の塵 [回想]

人間はどこからきて何処へ行くのか。誰でも一度はそう考えるのでしょうね。先日みた宇宙についての番組。宇宙が出来始めた頃、ブラックホールから生命の元になる物質が噴出された…等と言っていたような気がします。

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その番組を見ている内に想った事は、ではすべての生き物は灰になり宇宙に飛んで行くのだから、やっぱり何れはこの地球の何かの生き物になって、再び生まれてくるのかも知れないな、等と意味不明な解説ですが、それほど孤独の私は命について考えています。

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人は誰でも孤独です。しかし私の場合はそれが嫌いではないので益々孤独になって来ました。昨日の事です。祖母の命日でしたのであれこれ好物を作って仏壇に供えていました。その時ふと思い出してある書類を持ち出した私、この書類は15年ほど前に集めた母方父方のルーツ。古い戸籍謄本を眺めながら私自身のルーツから何かを探してみたいのです。何かしら興味のある事実を見つけたいと言う思いが再び出たのです。

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その事実とは祖母のある言葉から出た疑問です。今では殆ど使われいない言葉です。私はホームページの更新はそこそこで済ませ、祖母の故郷茨城県の大宝町について調べてみることにしました。以前市役所の方の添え書きからどうも結城に何かの縁があったようです。ますます興味がわいてきました。


 
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