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まさか。気絶!! [小説の下書き]

梅雨に入った川越の街、情緒があってお出掛けには丁度いい、確かに昨夜はそう思っていました。しかし教室のポスターを真剣に作り始めてみると、どんどん深みにはまります。最初は軽い気持ちで遊びのつもりで作っていたのに…。気が付けば3時を回っていました。その後化粧を落としたり、着替えたりしていたら、布団に入ったころにはカーテンから薄すらあかりが。人工的なそれではなく、空が白み始めてきたのです。
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それで、完成したポスターときたら、脈絡のない、まるで悪戯書きのようなものが出来上がりました。そして今朝、あまり機能の良くないプリンターで、印刷してみると、これが不思議、わりといい感じに出来上がっていました。不思議なことに、昨晩はバックの色はブルーだったのに、印刷後は白地になっていたのです。プリンターの具合が悪いのかと、2枚ほど印刷しても同じ。もう深く考えないことにしてこの原稿で印刷して、ラミネート加工で、出来上がり。何処かに貼って貰えばそれでOKです。

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そう決まってホッとした私、気が付けばまた横になっています。あら、えっ?何故寝ていたのかしら。いくら考えても何時の間に眠ったのかを覚えていません。そこで友人宅に電話。幼馴染のAちゃんは苦笑い(多分)「あの子また眠ったのね、きっと今起きたのよ」等とお嬢ちゃんのNちゃんに話している頃です。かくかくしかじか、兎に角最近はいつの間にか眠ていて長いときは5時間も眠り続けます。

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それでは乗ってきたところで、今夜もまた拙い小説の下書き『旅ゆけば…』に暫しお付き合いをお願い致します。

二度と結婚はしない、そう思っていたのですが母のある事件をきっかけに私は再婚を決意しました。その人、夫になった人は小太りの白髪頭。どう見ても10歳ぐらいは年上に見えました。なので案外頼れると安心した私でしたが、その安堵感は数か月後には破られることになります。

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夫は北海道から帰宅した夜、倒れたのです。心筋梗塞で。幸い近所には国立病院がありました。担当のM先生、名医と言われた先生のお陰で一命はとりとめ、何とか胸をなでおろしました。1か月程の入院で帰宅した夫ですが、暫くは家でブラブラ、私は数年前、転勤した池袋支店に通っていました。その後、連れ児(夫の)を引き取たり、また転勤があったり等々慌ただしく時が流れてゆきました。

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その間、私はふと歌を習いたくなって、成増のあるレストランにその教室があることを知り、初めて習うことになりました。若い男性の先生。貴方にはテレサテンさんの歌の方が良いと、香港という歌を教えて貰いました。その店にはおばあちゃまがいらして、私を褒めてくださいました。その時の楽しさが、後に歌の道に進む原動力だったのかも知れません。

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さて、アラフォーからの結婚生活、面白くもないし、時には別れたくもなった私です。しかし仕事の方は順調で、一人でも暮らせるほど稼いでもいまいた。そんな生活が10年近く続いたころ、母の様子に異変が起きます。ご近所の奥様からの伝言。一度お医者さんに連れて行っては?私50歳、母78歳の頃です。驚いた私は夫を都内に残し、一人母のところへ戻ります。母は大喜びでした。その後に続くあの日々が想像できないほど穏やかな母と娘の日々でした。しかし…母が、そうなってしまったのは、実は数年前のある方との別れが原因だったのかも知れません。そして、其れからの日々はどう説明したらよいのか、説明できないほど辛く悲しい日々になります。(つづく)


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